「セックスしてる時だけは誰かに優しくできる気がするし、誰かをちゃんと愛せる気がする」

「マジですか」

「マジです」

私がそう返すと烏丸くんは「へえ」と言って、それから数分後。

「……あ、今の皮肉か!?」

「よく気づきましたね」

「そんでこれも皮肉か!?」

烏丸くんは数時間後はボーダーの任務だとかでもう服をテキパキと着ている。一方その頃私は自分のパンツが無いのでベッドの下なんかを永遠に漁る羽目になっていた。

「烏丸くん助けてパンツがない」

「最初穿いてました?」

「穿いてたよ!…………え?穿いてたよね?自分に自信がないから分かんない」

「穿いてましたよ」

「だと思ったぜ…………」

烏丸くんも私と同じように地べたを這って私のパンツを探してくれる。良い後輩を持ったなあ、と浸っていると「ちゃんと探してください」と声がけをされた。はい。

「それで思い出したけどこの前職質されてさあ」

「どんな流れですか」

「まあ心配半分みたいな感じだったんだけど。夜道歩いてて何してるんですか、みたいな」

「嫌なこととかされませんでした?」

「いや、それは全然。警察の人も大変だなって感じだった」